マンガ「ゴールデンカムイ」
作:野田サトル
2022年4月28日発売の週刊ヤングジャンプにて8年間の連載を終了したマンガ
「ゴールデンカムイ」
この物語は、作者の野田サトルさんがおっしゃっている通り、
「変態が沢山出てくる」
物語です。
だいたいのあらすじは、大正時代、日露戦争が終わった頃、
日露戦争帰りの主人公、杉本佐一、通称「不死身の杉本」が、
アイヌの少女アシリパ(リは小さいリ)とともに、アイヌが残した金塊を
探しに、北海道をサバイバルバトルしながら旅をする、というお話です。
が、その金塊の在処の情報は何かというと、アシリパの父、通称「のっぺらぼう」
(顔の皮がない)が刑務所に投獄されていたときに、囚人四十数人の体に、
暗号として刺青を入れ、その刺青の入った個性の強い囚人たち、つまりは、
この囚人たちが変態ぞろいなのですが、それを全員脱獄させ、その囚人全員分の
刺青人皮(いれずみにんぴ)を集めて、暗号通りに組み立てれば、金塊の在処が示されるというもの。
つまり、脱獄した囚人を殺して皮を剥がなければならない、というかなり
猟奇的なものなのです。
同じ大正時代のヒット作、「鬼滅の刃」もなかなかの猟奇的な作品でしたが、
鬼滅の刃は「鬼」という空想上の生き物が出てくるため、どちらかと言えば
ファンタジーなので、少年少女に大人気でしたが、こちらのゴールデンカムイ
は、よりリアルな設定で、ファンタジー要素がなく、また連載も少年誌ではく、
青年誌であるため、マニアックというか、R指定な雰囲気となっております。
ええ、それはもう、獣姦あり、今の言い方で言うところのBL(おっさん)あり、等々
なかなかのぶっとび具合です。苦手な方は要注意です。
大正時代に実在した日本軍軍隊が登場したり、北海道で亡くなったという史実がある
新選組の土方歳三が実は生きていて、投獄されていたが脱走して、
金塊探しに参戦する、という設定まで、かなり独特の設定となっております
(土方歳三の死体は発見されていないという史実を元にした設定であるようで
す)。
アシリパの父親になぜ、顔の皮がないのか、なぜ投獄されていたのか。
凶悪犯だったのか、等、ミステリー要素もあります。
その他、作者がアイヌ文化を調べ上げ、丹念に描き上げており、
アイヌ文化を知ることができる作品となっており、アイヌ文化のお偉いさんも
絶賛しているとのことです。
数々のマンガ賞も受賞しており、世間的評価も高い作品です。
なかなか類を見ない作品ではないでしょうか。
笑いあり、謎あり、感動あり、あらゆる要素が含まれている作品です。
今までにない作品が読みたい、アクションものが読みたい、変態が好き、という方に
お勧めの作品です。ちなみに私は耐性があるだけで、変態は好きではないです。
こちらはアニメ化もされております。
公式アニメサイトはこちら
実写化も決まっており、アシリパ役が誰になるのか論争というものが
あるようです。
※コメントの表示は管理者の承認が必要です。