小説「白夜行」
2022.04.29
作:東野圭吾
昔読んだ小説を今更ながらに感想を書こうと思い立ち書いています。
原作は「ガリレオシリーズ」等で有名な東野圭吾さんです。
東野圭吾さんは数学、物理学に詳しいイメージがありますが、
この小説はあまり学問的な話は出てきません。
私はこの小説を、ドラマから入りました。ドラマ版はドラマ版でよかったのですが、
できれば私はこの小説、ドラマを見る前に読みたかった~・・・
何故かって?それは、この小説が、徹底的に「読む人に想像させる小説」だからです。
記憶する限り、トリックものではないのでトリックが出てこないのはもちろん、
事件の詳細な説明をするような描写が出てきません。
ただ、ある女性の周りで不審な事件が起こり、それを調べていくと、
不審な男の存在が浮かび上がり、二人は一見なんの関係もないのだが・・・
というお話なのです。ネタバレにならない程度にヒントを書くと、「守護霊」です。
テーマは「守護霊」です。ネタバレな気もするけどまあいいです。
小説実写あるあるで、小説とドラマの内容は多少違いますが、
小説版はドラマ版よりも、より、「クール」というか、「ドライ」というか、
とにかく情がありません。はっきり言ってサイコパスな内容です。
作者いわく、「これはこれでノワール(暗黒小説)」とのことです。
最後が、何と言うか劇的です。劇だから劇的なんだろうけど、とにかく劇的です。
まだドラマも小説も映画(映画版もあります)も何も観たことがない方、
衝撃のラストをその目でぜひ。
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