映画「さがす」

配給：アスミック・エース　監督：片山慎三　脚本：片山慎三、他

出演：佐藤二朗、伊東蒼、清水尋也、他

サスペンスです。主演は、バラエティー色の強い俳優、佐藤二朗さんが、その

イメージのままに出演しています。

簡単なあらすじは、「連続殺人の犯人を見た」と言い残して、ある日突然父親が失踪し、

中学生の娘がその父親を探し始める。ある工事現場の名簿に父親の名前を見つけ、

その人物に会うが、まったく知らない他人であった。途方に暮れる娘が、交番に張られた

指名手配犯のポスターを見ると、そこに映っていたのは、工事現場で見た、父親と

同じ名前の人物であった・・・というお話です。

サスペンスであり、猟奇的な話ではありますが、佐藤二朗さんのキャラクターか、

大阪の人情がそうさせるのか、ギャグのようなものもちりばめられており、

見る人の感情を揺すぶり、複雑な感情になる作品です。

これは私の個人的な意見ですが、おそらく、実際にあったいくつかの事件を題材に取り入れている

と思われ、社会問題に焦点をあてているような部分もあります。

父親を「さがす」ということがテーマになっていますが、

この映画を最後まで観たとき、この映画の題名の真の意味を知ることになるでしょう。

冒頭の佐藤二朗さんの変な演技、映画を観ている間に忘れないでくださいね。

主演の佐藤二朗さんの演技もさることながら、助演の娘役の伊東蒼さんは、次世代の実力派女優

として注目を集めているようです。今のうちに注目しておくのもいいかもしれません。

サスペンスが好き、佐藤二朗が好き、狂気じみた話が好き、そういう方にお勧めです。

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