映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」
配給:東宝 監督:田中亮 脚本:古沢良太 主演:長澤まさみ
2018年にフジテレビの月9枠で放映されたドラマの映画版。
脚本は、「リーガル・ハイ」というドラマや、「ALWAYS 三丁目の夕日」なども手掛けている、吉沢良
太さんで、かなり腕の確かな方です。
主演は長澤まさみさんで、綺麗なお姉さんのイメージの強かった長澤さんが、かなり弾けた演技をする
という熱演の作品です。
私はこの作品をどこまで推奨していいものかどうか迷うところがあるのです。なぜって、それは
この物語が詐欺師の話だからです。しかし、観たあとにとても爽快な気持ちになれる作品なので、
それはそれでいい作品だと思います。なんというか、緻密な計算で作られた、ものすごいおバカな
作品なのです。物語自体が緻密な計算で作られていて驚くのだけれども、やっていることがバカバカし
くてとても面白いです。ただ、忘れてはならない重要なことなので、繰り返し申し上げます。
これは、「明るい詐欺師」のお話です。
ドラマ版は私も見ていないので、知らない方のために、だいたいのあらすをお話しすると、
ダー子、ぼくちゃん、リチャードという三人組の詐欺師が、まっとうに生きる人を騙す同業者の人々か
ら、金をだまし取り返す、的な話です。
要は、主人公達は義賊、といった具合ですね。その騙し合いがなんともバカバカしいのですけども、
とにかく話が緻密に計算されていて、あらゆる伏線を張りながら、最後にきっちり回収するといった
物語となっております。それに驚かされるのです。
出演俳優も、主演周辺から敵役まで、豪華な顔ぶれでとても見ごたえがあります。
私はテレビで放映されたのを一気見して、すっかりこのシリーズのファンになりました。
そうそう、このロマンス編については、昔ダー子とコンビで詐欺を働いていた男、この男を演じるのは
残念ながら亡くなってしまった三浦春馬さんなのですが、この男と手を組んで、ある香港マフィアの女
帝から、ものすごい貴重な宝石をだまし取る、というストーリーです。そこでダー子は今の仲間を取る
か、それとも昔ちょっと恋仲になりかけた男を取るのか、といったところに、この物語の主題
が隠されています。さあ、果たして、ダー子の決断やいかに?それは観てのお楽しみです。
見た後に明るい気持ちになりたい方はぜひ。
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