monogatari1
blog-sp
   

映画「ザリガニの鳴くところ」

2023.08.14

配給:ソニーピクチャーズ 監督:オリヴィア・ニューマン 脚本:ルーシー・アリバー

出演:デイジー・エドガー=ジョーンズ、テイラー・ジョン・スミス、ハリス・ディキンソン、他


「沼は死を熟知している 死を悲劇にしないし 罪にもしない」

ベストセラー同名小説の映画化作品です(英題:Where the Crawdads Sing)。

サスペンスです。が、この映画の最も凄いところ、それは、関わっているスタッフの重要ポジション

にいる人物が、ほぼ女性ということです。

まず、作者はディーリア・オーウェンズという女性です(ちなみに、作者の幼い頃の体験がこの

物語の元になっているそうです)。

そして監督はオリヴィア・ニューマンという女性ですし、その他、撮影監督、美術監督、脚本、

制作、制作会社の社長に至るまで、とにかく女性が多く関わっています。

そのせいなのか、この映画は細部にいたるまで、とても美しいものとなっています。一番は、南部

アメリカの湿地帯の自然美です。とても優雅で美しいです。これを見るだけでも価値ある

作品です。

サスペンスなので、ある殺人事件が起こり、主人公の女性が容疑者として拘留されるのですが、

その謎を解く過程は、法廷で少しずつ明かされていくといった、法廷劇となっています。

また、主人公の恋愛模様も描いた、恋愛映画の要素もあります。恋愛の部分は、女性視点で

描かれており、とても繊細で優美です。男が描く、ハリウッド的大雑把な恋愛ではないですね。

この映画、マーケット的には成功しているそうですが、評価はあまりよくないらしいです。

まあ、マーケットで成功しているということが、この映画の真の評価ではないかと思います。

以上書いてきた通り、おそらくこれは女性、あるいは女性たちが作った、主に女性向けの

映画と思われます。時代の変化でしょうね。とにかく最近の女性パワーはすごいです。

なので、女性にお勧めの映画です。もちろん男性でも楽しめます。

一つ言えることは、この映画、ぜひ最後までご覧ください。

「沼は死を熟知している 死を悲劇にしないし 罪にもしない」

大事なことなので、二度書きました。

公式サイトはこちら

       

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※コメントの表示は管理者の承認が必要です。

//flex-box終わり