映画「テネット」
監督・脚本:クリストファー・ノーラン 配給:ワーナーブラザーズ・ピクチャーズ
出演:ジョン・デビット・ワシントン、ロバート・パティンソン
「ダークナイト」や「インセプション」でその独特の世界観を遺憾なく世界に発信し続けている
映画監督、クリストファー・ノーラン監督による、「時間逆行」をテーマにした作品です。
この映画はなんと言っても、その設定の目新しさです。
時間をテーマにした作品は過去に沢山あります。タイムマシン、タイムスリップ等々です。
が、時間を逆行する世界というものをテーマにしたものは、この作品が始めてではないでしょうか。
いや、多少なら時間が逆に進む、という設定はあったかもしれませんが、
物語全体で時間が逆行するということをテーマにしたものは多分初めてと思われます。
(私が知らないだけかもしれません。すいません)
この映画のすごいところはなんと言っても、
時間が逆行するのではあれば、吐き出す台詞も逆行するはずであり、ポストはトスポと、タイムはムイ
タと発言されるはずがそうならない、という点です。
いいですか皆さん、物語が好きなら、細かい所は気にしなことです。それが物語を楽しむ秘訣だと
私は考えます。
それはさておき、この物語の舞台は、なんとウクライナであり、設定の一つに、「第三次世界大戦を
阻止する」というものがあります。まるで今の世界情勢(2022年6月)を想定したかのような設定で
す。ロシアの武器商人が出てきたりすることも、なんとなく世界があの辺を(どの辺?)そういう目で
(どういう目?)見ていたことの表れでではないでしょうか。
それもさておき、この映画は観た人の多くがおっしゃっている通り、はっきり言って「難解」です。
2回、3回見ないとその全てを理解することは困難です。1回で分かった人は天才だと思います。
タイムマシンと多少似ているところがあり、逆行する世界で過去の自分と相対したり、過去の他人の
行動の意味を理解したりと、とにかく頭を使います。小難しい話が好きな人にはたまらない作品だと
思います。
簡単なあらすじは、時間を逆行する道具を使用して世界を破滅に導こうとする勢力がいるので、
その反対勢力が同じく時間を逆行する道具を使用して、それを食い止める、というストーリーです。
物語の根幹部分はシンプルですが、設定が難解なので、理解が難しいのです。
今までにない物語が見たい、難しい設定が好き、という方にお勧めです。
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