映画「復讐者たち」
配給:アルバトロス・フィルム 監督・脚本:ドロン・バズ、ヨアウ・バズ
主演:アウグスト・ディール
原題:「plan A」
「家族が殺されたら、あなたならどうする?」
そんな問いかけから始まるこの映画は、実際にあった出来事を元に制作されています。
1945年、ホロコーストを生き延びたユダヤ人の主人公マックスが、強制収容所で生き別れた妻と息子が
殺されたことを、難民キャンプで知る。復讐心が芽生えたマックスは、ナチス残党を密かに殺害してい
る旅団に入れてもらうが、その旅団よりも過激なユダヤ人組織「ナカム」の存在を知る。
ナカムはドイツ人全員に復讐する計画「plan A」を実行に移すため、ドイツに潜伏していた。
マックスは始めは、そのナカムの計画を阻止するために、ナカムに潜入するが、やがて・・・
というストーリーです。
監督・脚本は、イスラエル出身の兄弟で、映画化にあたり、実際にplan Aに関わった人々に
取材をして、制作したようです。
終戦後のドイツの街並みなどもかなりリアルに描かれています。
アクション的な要素はほぼありません。ただ、当時の様子を克明に描いていると思います。
いつの時代も戦争は悲惨だなどとは、経験がない我々が簡単に口にだしていいことではないけれど、
それでも二度と繰り返さないために、こういう作品が後々の世にまで戦争のことを伝え広めていく義務
があるのだと個人的には思います。
ユダヤ人に対して行われた非人道的な行為を、改めて知ることのできる映画でもあります。
2022年5月現在、ロシアがウクライナに侵攻をしています。
この映画を見ると、当時のドイツと、今のロシアを重ねずにはいられません。
ロシアの主張がなんであれ、非人道的な行いが許されていいこということはないと思いますが、
だからと言って、目には目を、歯には歯をもどうなのか?そういうことを考えさせる映画です。
この映画は、映画が好きだという人だけではなく、世界中の人々に観ていただきたい作品だと思いま
す。
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